Windows 8.1にしたらWake on Lan(WoL)ができなくなった

ゲームマシンをWindows 8.1にしてからWake on Lan(WoL)ができません。マザーボードに載っているインテルのLAN(82579V)です。
ドライバの設定を見るとWoL関係の項目が見当たりません。ドライバがまだWindows 8.1に完全対応していないようです。
しかし、インストールファイルに細工をしてWoLを使う方法があります。




Windows 8.1のドライバですが不具合が多発です。意外にもインテルのドライバの対応が遅い感じです。atom 64bit用のドライバ開発に人手を食われているのでしょうかね?

グラフィックドライバではmpeg2ビデオをDirect Xのビデオ機能で再生すると絵がおかしくなるようでした。atomだからかな?と思っていたのですが、デスクトップでも起きたりします。
グラフィックだけだよね?とも思っていましたがゲーム用のデスクトップマシンをWindows 8.1にしてしばらくすると、WoLできない事に気づきました。

もちろんWindows8でのWoL(Wake-on-Lan)はデフォルトで動かないらしい で書いたように高速スタートアップは無効に設定し直しています。

そもそもLANドライバのプロパティを開いてもWoLの設定項目がどこにもないんです!

あれれ・・・もうWindows 8にもどそうかな・・・私のインストールの仕方が悪いのかな?
と調べているとこんな情報が見つかりました。
Legacy Network Adapter ProSet Windows 8.1 Installation Guide
どうやらWoLが使えないのは現状のドライバの仕様のようです。そして、Windows 8.1でWoLやその他使えなくなっていた機能を使う方法が書いてあります。
やり方はLAN用ドライバのセットアップ情報を書き換えてWindows 8/7用ドライバをインストールするのです。
それでは書かれている通り順を追ってやってみましょう。

インテルのダウンロードセンターからWindows 8.1用のドライバをダウンロードします。この記事の時点ではVersion:18.7が最新でした。

ダウンロードしたドライバを適当なフォルダへ解凍します。7-zipファイルを解凍するソフトウエアを使ってください。

今使っているLANカードの種類を確認してください。デバイスマネージャのネットワークアダプターを探して確認します。私の場合は"Intel(R) 82579V Gigabit Network Connection"でした。

ドライバを解凍したファイルから自分のネットワークアダプタのドライバがあるフォルダを探します。
私の場合、PRO1000\Winx64\NDIS63 でした。NDIS64フォルダはWindows 8.1用なのでNDIS62かNDIS63フォルダから探します。これをいじって8.1にインストールするのです。

ドライバの探し方はNDIS62およびNDIS63フォルダのinfファイルをメモ帳などテキストエディタで開きネットワークアダプタ名で検索します。私の場合は”82579V ”で検索します。そして、"e1c63x64.inf"にその名前が書いてありました。

そのinfファイルの上の方に"[Intel.NTAmd...]"とか書いてある部分を探します。この[]で括られた行から次の[]が現れるまでをセクションと呼びます。
私の場合はこのように書いてありました。
[Intel.NTamd64.6.2.1]
; DisplayName                   Section              DeviceID
; -----------                   -------              --------
%E1502NC.DeviceDesc%            = E1502.6.2.1,       PCI\VEN_8086&DEV_1502
%E1502NC.DeviceDesc%            = E1502.6.2.1,       PCI\VEN_8086&DEV_1502&SUBSYS_00008086
・・・
そして、このセクションの下に中身がセミコロンで始まる行だけのセクションがあります。私の場合はこのように書いてありました。
[Intel.NTamd64.6.3]
;===============================================================================
;                WINDOWS 8 for 64-bit EXTENDED PLATFORMS

このセクションに先ほどのセクションの内容をコピペします。そうしたらinfファイルを上書き保存します。

あとはドライバを指定してインストールすれば良いのですが、Windows 8/8.1では怪しいドライバ(署名のないドライバ)はインストールできません。インテルのドライバを勝手にいじったのでこのドライバファイルは怪しいドライバとして扱われます。
そこで、署名なしのドライバをインストールできるようにしなくてはなりません。
署名なしのドライバをインストールする方法は他のサイト様にお任せします。"署名なしドライバのインストール"などでググってください。

ドライバ署名の強制を無効にできたらデバイスマネージャーでネットワークアダプターを探します。自分のLANドライバの上で右クリックをして”ドライバソフトウエアの更新”を選びます。
”コンピュータを参照してドライバソフトウエアを検索します”を選びます。
”コンピュータ上のデバイスドライバの一覧から選択します”を選びます。
"ディスク使用"を選びます。
先ほど書き換えたinfファイルを選択します。
すると、赤い警告メッセージがでますがかまわずインストールします。

これでドライバはインストールされました。次はドライバの設定画面用のプログラムをインストールします。先ほどいじったドライバのフォルダで APP\PROSETDX\Winx64 と辿ります。
DxSetup.exeを実行してプログラムをインストールします。

これでLANドライバのインストールは完了です。
ネットワークドライバの"構成..."でドライバのプロパティ画面を表示させると懐かしい(?)”電力の管理”タブが復活しているでしょう。

以上の方法でWoLできるようになりました。WoL以外の復活した機能も使えると思われます。
特に急いでWoLを使う必要がない方はこの方法を行わず、ドライバがアップデートされるのを待った方が良いでしょう。

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